保健所の調査/飲食店の営業許可には手洗い器は必要か?
飲食店を始めるにあたってまず最初にやならければいけないことがあります。
それは管轄地域の保健所に営業許可を申請することです。
保健所に営業許可を申請すると数日以内に保健所の職員による現地調査が行われます。
その際に必ずお店に設置しとかなければいけないものがいくつかあります。
手洗い器はその一つです。
よくお客様から「飲食店の営業許可には手洗い器は必要か?」という質問を受けることが
あります。
答えは「Yesです」
飲食店ならば調理場内に一つと各トイレに一つ設置しなければなりません。
調理場内のシンクと兼用出来ないかのかと思われる方もいらっしゃるかも
しれませんが、それは出来ません。
シンクとは別に手洗い器が必要になります。
保健所の現地調査は風俗営業の実査と比較すると格段に簡単なものといえます。
保健所の職員の方もお店をオープンさせるために協力的な方が多いので細かい要件
などは目をつぶってくれることもあります。
しかし、この手洗い器については絶対見逃してくれない要件と言えるでしょう。
手洗い器はお店が居抜きの場合は大抵調理場にもトイレにもついておりますが、
スケルトンの場合は自分でつけようと思わない限りつけられないので注意が必要です。
飲食店を専門にしてる内装業者にお願いする場合は、こちらから何もいわなくても手洗い器を設置してくれると思いますが、そうでない業者や自分で内装をする場合は取り付けを忘れないように注意しましょう。
内装が完成してから気づくと、莫大な費用が発生することも考えられます。
また、手洗い器には大きさの要件もあります。
手洗い器の大きさは横が36cm、縦が28cm以上でなければなりません。
また手洗い器には固定された消毒装置が必要です。
市販の置くだけのハンドソープなどはNGです。
細かいと思われるかもしれませんが壁にビスなどで固定する必要があります。
出来ていないと再調査になる場合があるので、面倒くさくても最初から固定するようにしましょう。
最後に私は行政書士としてたくさんお飲食店経営者の方とお会いしていますが、その中には飲食業界を経験せずにいきなりお店をオープンさせる方もいらっしゃいます。
お客様なので口には出しませんが、個人的にはどこかで経験を積んでからお店をオープンさせるほうがいい思います。
特に飲食店の場合は、この経験の差がお店の将来を左右させるといってもいいかもしれません。
趣味でとか仲間内でとかそういう理由でやることを否定はしませんが、飲食店の現実は結構シビアだと思ってください。
飲食店は開業資金も決して安くはありません。
安定して経営するためにも最低5年は経験を積んでから独立をすることをお勧めしたいと思います。
保健所の営業許可の詳しい説明は以下を参考にしてください。